5月18日(月)の日経朝刊に,今回お話を聴く予定だった「トモエゴゼン」の詳しい解説記事が掲載されています.例によって無料会員登録があれば こちら から読めます.重要なポイントについてしっかり解説してあるので,ぜひご一読ください.
2020年05月18日
日経記事「トモエゴゼン」
posted by 駿台天文中嶋 at 23:01| Comment(6)
| 日記
2020年05月16日
「トモエゴゼン」の紹介ページ
5月16日,本日の天文講座も延期となりました.これで3か月分の延期が残ってしまい,それらをいつ,どのように開催するか,たいへん悩ましいところです.このブログは中嶋個人のブログですが,できるだけ状況の進展をご報告してゆきたいと思います.
ところで,本日の予定だった「トモエゴゼン」の話ですが,昨年10月の観測開始に際してホームページに掲示された詳しい紹介記事が,こちら にあります.本日午後5時からの時間が手持無沙汰という方は,このページをぜひご覧ください! 6時からはオンラインで質問もできる,となれば理想的ですが,今回は準備できませんでした.代わりにこのブログの Comment() リンクで,ご質問を受けたいと思います.まずは中嶋のわかる範囲でお答えしますが,重要な質問は講師への取り次ぎも考えております.どうぞお試しください.
ところで,本日の予定だった「トモエゴゼン」の話ですが,昨年10月の観測開始に際してホームページに掲示された詳しい紹介記事が,こちら にあります.本日午後5時からの時間が手持無沙汰という方は,このページをぜひご覧ください! 6時からはオンラインで質問もできる,となれば理想的ですが,今回は準備できませんでした.代わりにこのブログの Comment() リンクで,ご質問を受けたいと思います.まずは中嶋のわかる範囲でお答えしますが,重要な質問は講師への取り次ぎも考えております.どうぞお試しください.
posted by 駿台天文中嶋 at 11:53| Comment(0)
| 日記
2020年05月14日
『天文月報』の紹介
今回の話題は『天文月報』です.これは「日本天文学会」の月刊機関紙で,ホームページは こちら です.記事は,かなりの部分がweb上で公開されており,だれでも見ることができます.特に発行後1年間はすべての記事が公開されています.
毎回掲載される天文解説記事のレベルは,駿台天文講座のレベルか,その少し上,といったところです.(例:5月号冒頭記事「超広視野面分光装置MUSEによる深宇宙探査: 分光赤方偏移の測定」)
今回は特に,3,4,5月号に連載された,岡村定矩先生の記事「IAUと日本の天文学の100年 ―地上観測分野を中心として―」をご紹介します(リンクは,月報ホームページからたどってみて下さい).「IAU」は,天文学者の国際機関「国際天文学連合」のことです.「冥王星の惑星からの降格」などで一躍有名になりました.
岡村先生には駿台学園でもたびたび講演していただいており,特に2006年には40周年記念講演をしていただきました.今回のIAUのお話も,またぜひお願いしたいと思っております.
毎回掲載される天文解説記事のレベルは,駿台天文講座のレベルか,その少し上,といったところです.(例:5月号冒頭記事「超広視野面分光装置MUSEによる深宇宙探査: 分光赤方偏移の測定」)
今回は特に,3,4,5月号に連載された,岡村定矩先生の記事「IAUと日本の天文学の100年 ―地上観測分野を中心として―」をご紹介します(リンクは,月報ホームページからたどってみて下さい).「IAU」は,天文学者の国際機関「国際天文学連合」のことです.「冥王星の惑星からの降格」などで一躍有名になりました.
岡村先生には駿台学園でもたびたび講演していただいており,特に2006年には40周年記念講演をしていただきました.今回のIAUのお話も,またぜひお願いしたいと思っております.
posted by 駿台天文中嶋 at 16:12| Comment(0)
| 日記
2020年05月12日
オンライン天文講座(?)
駿台学園を始めあちこちの学校で,手探りでオンライン授業を試みていますが,なかなか大変なようです.天文講座も休んでばかりいられないので何かオンラインできないか,と思いますが,ちょっと考えてもとても大変そうです.そこでこのブログを活用して少しづつ星の話題を皆様にお届けし,お茶を濁したいと思います.ブログ記事の末尾にある "Comment( )" をクリックして質問や感想を記入することもできます.
今回の話題は,国立天文台ニュース4月号 の紹介です.記事は誰でもwebで見られます.表紙の写真は,京都大学の新しい「せいめい望遠鏡」です.これもぜひ講座で取り上げたいと思います.
今回の話題は,国立天文台ニュース4月号 の紹介です.記事は誰でもwebで見られます.表紙の写真は,京都大学の新しい「せいめい望遠鏡」です.これもぜひ講座で取り上げたいと思います.
posted by 駿台天文中嶋 at 12:22| Comment(0)
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2020年04月27日
ハッブル望遠鏡30年(日経記事)
日経新聞の4月27日朝刊の記事です。「宇宙のサンゴ礁」と呼ばれる星雲の写真が、ハッブル望遠鏡打ち上げから30周年の記念の写真として公開されました。「赤い星雲」と「青い星雲」と書かれていましたが、紙面の記事は残念ながらモノクロだったので、NASAのページからカラー画像を引用します:
これらは大マゼラン雲の中の星雲で、赤い方は NGC2014、青い方は NGC2020 だそうです(!)。
ところで5月の駿台天文講座ですが、実施か否かは、学校の授業再開の状況を見て決定される見通しです。結論は、もう少しお待ちください。

これらは大マゼラン雲の中の星雲で、赤い方は NGC2014、青い方は NGC2020 だそうです(!)。
ところで5月の駿台天文講座ですが、実施か否かは、学校の授業再開の状況を見て決定される見通しです。結論は、もう少しお待ちください。
posted by 駿台天文中嶋 at 11:51| Comment(3)
| 日記
2020年04月07日
日経新聞記事,4月5日,4月7日
4月5日には「生命ある惑星 地球だけ?」という見出しで,地球以外の生命の存在確率について,最近の研究成果を報告する記事がありました.生命が,太古の混沌の中から自然に合成される確率は,計算してみると非常に低いのですが,今見えている宇宙の外側の広大な宇宙を考えれば確率は1以上になる,というものです.そうすると逆に,今見えている宇宙の中には地球外生命の見つかる確率は非常に小さいということになってしまいますが,生命誕生のプロセスには諸説があり,まだ何とも言えない,ということのようです.
ともかく一刻も早く実際に宇宙の中に生命の痕跡を見つけたいものですが,そのためのカギを握る「TMT望遠鏡」の建設が残念ながら遅れているという記事が,4月6日の日経紙面にありました.
4月7日(火)の記事は,「スカイツリー展望台、地上より10億分の4秒速く」というもので,一般相対論に基づく「重力による時計の遅れ」を500m足らずの高低差で確かめた,とのことでした.500m上に登れば,地球の中心からの距離が増えてその分重力が弱くなるのですが,それにしてもその差はほんのわずかです.さらに一般相対論の影響などはそれに輪をかけて小さいので,時間の差などは気が遠くなるような小ささです.にもかかわらずそれが検出できたということは,それを測定した時計の精度がすごかった,ということに他ならないわけです.結局この実験は,新技術の「光格子時計」のすごさを示すもの,となっています.
実は,これと同じ実験が40年以上前,国立天文台がまだ「東京天文台」と呼ばれていたころに,海抜2876mの乗鞍山山頂で行われていました.実施したのは,この1月に101歳でお亡くなりになった故飯島重孝先生です.先生が用いられたのは「セシウム原子時計」という時計で,標準的な精度は光格子時計の100分の1程度ですが,これを各種の実験でぎりぎりまで精度を高め,乗鞍山頂での一般相対論効果を確かめられた,というものです.すばらしい研究成果だったのですが,当時の天文台は純粋に研究一筋というところで記者会見の発表などは思いも及ばず,せっかくの成果があまり知られていないというのはなんとも残念なことです.
ともかく一刻も早く実際に宇宙の中に生命の痕跡を見つけたいものですが,そのためのカギを握る「TMT望遠鏡」の建設が残念ながら遅れているという記事が,4月6日の日経紙面にありました.
4月7日(火)の記事は,「スカイツリー展望台、地上より10億分の4秒速く」というもので,一般相対論に基づく「重力による時計の遅れ」を500m足らずの高低差で確かめた,とのことでした.500m上に登れば,地球の中心からの距離が増えてその分重力が弱くなるのですが,それにしてもその差はほんのわずかです.さらに一般相対論の影響などはそれに輪をかけて小さいので,時間の差などは気が遠くなるような小ささです.にもかかわらずそれが検出できたということは,それを測定した時計の精度がすごかった,ということに他ならないわけです.結局この実験は,新技術の「光格子時計」のすごさを示すもの,となっています.
実は,これと同じ実験が40年以上前,国立天文台がまだ「東京天文台」と呼ばれていたころに,海抜2876mの乗鞍山山頂で行われていました.実施したのは,この1月に101歳でお亡くなりになった故飯島重孝先生です.先生が用いられたのは「セシウム原子時計」という時計で,標準的な精度は光格子時計の100分の1程度ですが,これを各種の実験でぎりぎりまで精度を高め,乗鞍山頂での一般相対論効果を確かめられた,というものです.すばらしい研究成果だったのですが,当時の天文台は純粋に研究一筋というところで記者会見の発表などは思いも及ばず,せっかくの成果があまり知られていないというのはなんとも残念なことです.
posted by 駿台天文中嶋 at 10:39| Comment(0)
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