2017年05月22日

日経新聞5月22日(月)科学記事,ガンマ線望遠鏡

 記事の概要は,「日本や欧州の天文学者・物理学者が協力して,宇宙から飛来する超高エネルギーの放射線(高エネルギーガンマ線)を観測するための特殊な望遠鏡を建設中である.場所は,スペイン領カナリア諸島とチリのパラナルで,来年3月には1号機の観測が始まる予定である.高エネルギーガンマ線を解析すれば,暗黒物質のナゾに迫ることができるかも知れない.」というものです.この望遠鏡は「CTA」と呼ばれます.
 駿台学園の20日の天文講座で平林先生が,ブラックホールとの関連から高エネルギー宇宙ガンマ線の研究の重要性を強調されました.宇宙には,ナゾに満ちた現象がまだまだたくさんあるようです.
 CTAの日本の研究グループは,東京大学宇宙線研究所(ICRR)が中心となっていますが,ここでは他にもノーベル賞のスーパーカミオカンデなど,各種研究グループが大活躍をしています.webページには12のグループがリストアップされていますが,それらの内,XMASSについては2015年3月に,宇宙線望遠鏡TAについては同年10月に,また重力波については2016年12月に,それぞれ駿台天文講座で話を聴いています.

posted by 駿台天文中嶋 at 19:47| Comment(0) | 日記

2017年05月14日

5月14日、日経新聞科学欄、太陽活動と雷

 毎週注目している日曜の科学欄ですが、今回は「太陽活動と雷発生の関係」というものでした。内容は「太陽活動の地球への影響を研究している宮原ひろ子さん(武蔵野美大準教授)らが、日本での雷の発生頻度に太陽活動との相関があることを統計的に確認」というものです。論文は Annales Geophysicae という学術誌に掲載され、こちらから見ることができます。宮原さんには『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか 太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来』(2014年、Dojin選書)という著書もあります。
 駿台学園のジュニア天文教室では、毎月の太陽黒点・爆発現象に注目しています。また駿台学園天文部では、黒点観測を50年間続けて来ています。これらの太陽現象を「太陽活動」と言います。天文現象は一般に変化が少なく、星座や星雲などは何百年見てもほとんど変化がありませんが、その中で「太陽活動」は数日〜数年で変化が見られる貴重な天文現象です。そしてそれが、地球の気候などの変動にも関係があるというのならば、これからも大いに注目せざるを得ません。

 
posted by 駿台天文中嶋 at 11:56| Comment(0) | 日記

2017年05月07日

5月7日,日経新聞科学欄

 注目の日経新聞日曜日,科学欄の天文記事ですが,7日は「原始惑星系円盤のガス成分の観測」の話題でした.内容は「日本の研究グループが,惑星が形成されつつある2つの天体を南米のアステ電波望遠鏡で観測し,ガスの組成を明らかにしてその起源の論争に決着をつけた.」というものです.
 これに関して天文台などのwebページを調べたところ,天文台,理研,アルマなどのサイトで既に4月10〜13日に発表されているもののようでした.最も詳細な解説はアルマのページにあります.
 観測された天体の一つ,がか座ベータ星は,赤外線天文衛星観測からすでに1983年,原始惑星系円盤の存在が確認されていました.これより以前は,太陽系以外に惑星系が存在するかまったくわからない状態でしたから,がか座ベータ星は天文学の新しいページを開いた天体の一つとして,私達の印象に残っています.それが,ここまで詳細に,それも化学の知識までも動員して解明されるようになるとは思ってもいませんでした.

 
posted by 駿台天文中嶋 at 17:22| Comment(0) | 日記

2017年04月23日

日経新聞4月23日,天文記事

 日曜朝刊の科学欄に,次のような記事がありました:(web刊,無料公開部分を引用)
 
【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は、地球の近くを通過した小惑星の姿を電波望遠鏡で捉えた映像を公開した。日本時間の19日午後9時すぎに地球に最接近、2つの房からなるピーナツのような形をしており、長い部分は600メートル以上ある大きめの小惑星だ。
 小惑星は2014年に発見された「2014JO25」=写真はNASA提供。地球と月の距離の4.6倍に…

 これは出典は こちらで,小惑星をレーダーで観測しているNASAの観測所のレポートのようです.観測所は,カリフォルニアにあるNASA, JPL のゴールドストーン深宇宙通信施設で,その強力な電波を利用して,地球に近づく小惑星をレーダー観測しています.上記の小惑星は,「地球に危害を及ぼす可能性のある天体」に分類されているもので,この4月19日に上記の距離に近づいたので観測した,というもののようです.

posted by 駿台天文中嶋 at 17:49| Comment(0) | 日記

2017年04月17日

新聞記事から

 新年度の天文講座も始まり、15日にはアストロスケール社の方から「宇宙ゴミ除去のビジネス化・・」のお話を聴きました。今年度もまた、駿台天文講座をよろしくお願いいたします。
 さて、14日の日経新聞朝刊、[かがくアゴラ] の記事で「藤原定家はオーロラを見た」というのがありました。日経web刊で紹介されている部分を引用すると次の通りです:

 鎌倉時代の歌人で百人一首の選者として知られる藤原定家は、日記に京都で見えたオーロラの様子を書き残している。国立極地研究所の片岡龍峰准教授は国文学研究資料館などと共同で、こうした古文書の記録と地磁気の変化や樹木の年輪に残る太陽活動の影響などを合わせて分析。文理共同で太陽活動と地球との関連を明らかにした。
 藤原定家は「明月記」に1204年2月に「赤気(せっき)」という表現でオーロラが何日も続けて見…


 歴史上の太陽活動の研究については、本講座で2015年9月に、三宅先生の「宇宙線の歴史を屋久杉で探る」というお話を聴きました。話題になりそうです。
posted by 駿台天文中嶋 at 15:57| Comment(0) | 日記

2017年04月10日

重力波解説の記事,第2回

 昨年11月15日のブログで,天文ニュース解説ページの開設をご紹介し,最初の記事として埼玉県私塾協同組合SSKの機関誌への投稿記事を掲載しました.今回はその続きの第2回の記事の紹介です.4月3日に掲載したのですが,このところいろいろあって紹介が遅くなりました.第3回も,近い内に掲載します.
posted by 駿台天文中嶋 at 16:45| Comment(0) | 日記