2021年05月16日

ロケットや衛星による太陽観測

 前々回,3月9日付の本ブログで「ロケットでの太陽磁場観測」について紹介しましたが,これについて今回 5月15日の講座で鹿野先生から詳しいお話を聴きました.この研究についての国立天文台の解説記事にあった「強い磁場が集まる太陽表面の活動領域の観測から複数のスペクトル線が得られ、そのデータを基に、彩層の底部から上部にわたる連続した磁場情報を得ることができた」というのが具体的な説明でよくわかりました.
 宇宙からの太陽観測については,先月の渡邊先生のお話にもありましたが,次期衛星計画の「Solar-C (EUVST)」も注目されます.これの詳しい説明が,国立天文台ニュース4月号に掲載されました.
posted by 駿台天文中嶋 at 11:10| Comment(0) | 日記

2021年03月13日

宇宙ごみ回収衛星打ち上げ(日経新聞3月13日朝刊)

 表記の記事について、日経電子版無料会員は こちら で見ることができます。これについては、2017年4月の天文講座 で、打ち上げ会社の アストロスケール の方に講演していただきました。
 打ち上げは3月20日ということで、担当の方から、打ち上げについてのいろいろなイベントのご案内のメールをいただきました。ご紹介すると:

*打ち上げ当日のライブ中継 (詳細は3/15以降に追って弊社HP等でご案内)
*弊社のTシャツやAmazonギフトカード(1,000円分)が当たるキャンペーン (詳細は こちら)
*打上げに向けての応援ビデオメッセージの募集(詳細を 中嶋ページに転載)
posted by 駿台天文中嶋 at 16:23| Comment(1) | 日記

2021年03月09日

講座で聴きたい天文ニュース(4) 太陽の磁力線の構造と(太陽)コロナの加熱

 3月7日(日)の日経新聞朝刊、科学欄に、表記のような発見の記事がありました。(無料会員記事は こちら)さらに詳しい解説は 国立天文台ウェブページ にあります。内容は「太陽の表⾯から⾼層のコロナに⾄る磁場の詳しい観測に、国⽴天⽂台などの国際共同チームが初めて成功した」というものです。
 太陽は私たちに一番身近な天体ですが、まだまだナゾは多く、例えば黒点のもとになる「磁場」はどうして起こるか、また(太陽)コロナはどうして100万度という高温になるのか、などなど。今回の研究は、コロナが高温になるメカニズムの解明に大きく迫るものだ、ということです。
 観測チームは「CLASP2」という装置を NASA のロケットに搭載して観測したということですが、このチームはその優れた成果により NASA から表彰されたというニュースもあります。
 太陽コロナが高温であるということは、1949年、日本の天文学者、京都の宮本正太郎先生が発見したものですが、それ以来、この大きなナゾを説明するいろいろな理論が現われては消え、ということを繰り返してきました。日本の太陽研究は、ユニークな観測衛星によって大きな成果を上げていますが、また新たな衛星を打ち上げる計画もあり、今回の研究がどのように進展するか、しっかり勉強しながらフォローしたいと思います。

posted by 駿台天文中嶋 at 10:38| Comment(0) | 日記

2021年03月05日

講座で聴きたい天文ニュース(3) 火星探査

 3月5日(金)の日経新聞の朝刊記事「火星探査の計画相次ぐ 生命の痕跡発見に期待」にもありますが、この2月のNASAの「パーシビアランス」着陸を初めに、各国の火星探査が今後続きます。(記事は、日経の無料会員でこちらで見られます。)ナショナルジオグラフィック日本版にも火星探査の記事があります。この機会に、火星について総合的に勉強しておきたいものです。
 ブログを使って、4月からの新年度の天文講座の計画についていろいろ検討していますが、詳細についてはもう少しお待ちください。また何かご希望があれば、ブログ文末の Comment( ) を使ってお知らせください。
posted by 駿台天文中嶋 at 11:30| Comment(0) | 日記

2021年01月23日

講座で聴きたい天文ニュース(2)  SKA(スクエア・キロメートル・アレイ)計画

 いささか旧聞になりますが、1月4日の日経新聞に「新天⽂台、地球外⽂明探る − 英豪南ア中⼼に電波望遠鏡 感度50倍、銀河の進化も」という見出しで、SKA計画の紹介がありました。これは電波天文学の計画で、「多数の電波望遠鏡を組み合わせて利⽤する。すべて(の電波望遠鏡の面積を)合わせると⾯積が世界最⼤の1平⽅キロメートル程度になることが名前の由来。」というものです。
 電波望遠鏡では「ALMA」が良く知られていますが、SKAは波長の長い電波を観測しようとするもので、また異なる宇宙像の解明が期待されます。記事には「太陽に近い1万個の星々で仮に⽂明が存在し、空港レーダーを使っている場合、SKAの感度なら捉えられる」とありました。
 日本では「日本SKAコンソーシアム」という組織が作られて、これに参加して行く予定だそうです。ぜひ講座で聴いてみたいと思います。
posted by 駿台天文中嶋 at 15:56| Comment(0) | 日記

2020年12月05日

講座で聴きたい天文ニュース(1)ガイアカタログ

 久々のブログ投稿です.これまでこのブログをどのように講座に活用しようか,いろいろ考えていましたが,結局「講座で聴きたい天文ニュース」をシリーズとして始めることにしました.初回は「ガイアカタログ」についてです.
 「ガイア」は,ヨーロッパの天文学者が中心になって実行されているプロジェクトで,全天のたくさんの恒星の位置を精密に測定する,というものです.2013年のガイア衛星打ち上げによって始まったこのプロジェクトは,これまで観測成果の第1版(2016年),第2版(2018年)が公表されていましたが,今回集大成ともいえる第3版が12月上旬に公表されました.ただしこれはまだ暫定版で,最終版は2022年の予定だそうです.
 「ガイア」の簡単な説明は,天文学辞典記事アストロアーツのニュース(2018)などにあります.wikipedia の日本語のページはあまり詳しくなく,一番充実しているのはドイツ語のページです.なお,ガイア計画のホームページは こちらです.
 「ガイア」のもたらすデータは,17億以上の恒星についてその天球上の位置や固有運動,さらに距離の指標としての年周視差を,10万分の1秒角の精度で提供するというもので,文字通り未曽有のデータです.このデータを使って銀河系の構造を解析した研究など,すでにいくつかの成果が報告されています.(たとえば こちら.)
 ぜひ駿台天文講座で詳しい説明を聴きたいものです.
posted by 駿台天文中嶋 at 13:05| Comment(0) | 日記