2022年10月01日

地球防衛実験

 9月17日の奥村先生の「地球接近天体」のお話以降,この種の話題が特に目に付くようになりました.前回のブログに続き,9月24日の日経新聞夕刊の記事「親子スクール」では「りゅうぐう」の資料から太陽系の生命の起源を探る研究の話,また9月28日朝刊では探査機を実際に小惑星にぶつけて「地球防衛」の実験をする話,などです.(親子スクールの記事は,日経新聞電子版の無料会員になれば制限付きで読むことができます.)
 「地球防衛」の詳しい解説を探していたところ,Nikkei Views(無料会員で可)で見つけました.またさらに詳しい解説が 日経 National Geographic(同じく上記の無料会員で可)にもありました.成果の詳しい報告が出るのはまだかなり先になりそうですが,注目したいと思います.

posted by 駿台天文中嶋 at 17:06| Comment(0) | 日記

2022年09月19日

木星への隕石衝突

 9月17日の駿台天文講座は、日本スペースガード協会理事長の奥村真一郎先生の「地球接近天体探索の新展開」というお話でした。これは、「チェリヤビンスク隕石」のような災害を未然に防ぐために地球接近天体を常に探索・監視するという「スペースガード」(または「プラネタリーディフェンス」)の研究のお話です。
 今回ちょうどこのタイミングで、「木星表面での隕石衝突の発光現象を捕らえた」という研究発表がありましたので紹介します。発表は、9月14日の日本天文学会秋季年会で、タイトルは「PONCOTSによる木星での巨大衝突閃光現象の発見および詳細観測」でした。この隕石はチェリヤビンスクのものよりも大きかったと見積もられており、このような隕石の存在発見の研究に大きな一石を投じたと思います。(もっとも木星と地球では、小天体存在環境が大きく違いますが。)
 この研究の詳しい紹介が、アストロアーツのニュースページ京都大学の紹介ページ、などで見られます。
posted by 駿台天文中嶋 at 17:33| Comment(0) | 日記

2022年08月23日

「うるう秒廃止論高まる」日経新聞、8月21日(日)サイエンス欄

 「うるう秒廃止論高まる IoT社会、システム障害懸念」という記事がありました。記事の内容は、まず「うるう秒」の由来を説明し、ついで秒単位で連携稼働しているIoTの社会に「うるう秒」の導入が多大の困難をもたらすようになったことを説明しています。その結果として「うるう秒の廃止論」が高まってきた、ということです。
 時刻は本来地球の自転に基づいて決めるものだったのですが、地球自転は結構不規則であり、それに比べて格段に正確な「原子時計」が実用化されるに及んで、両者の違いが大きな問題となりました。当初は、世界の標準時はあくまでも太陽と共にある人間生活(すなわち地球の自転)が基本である、という考えだったのですが、現代は、昼夜の別なく規則的に流れる物理的な時間(すなわち原子時計)が標準である、となってきたというわけです。
 そういえば、もう世界各地の「時差」なども意識されなくなり、インターネットの時刻はすべて「世界時」(UT)で表記されるようになって来ています。もし「うるう秒」が廃止になり、原子時計が標準時になれば、記事にもあるように、遠い将来には標準時の「正午」が真夜中になるということもありうるわけですが、そのころには人々は「これは時差の違いだ」くらいにしか感じなくなるかもしれません。
 「標準時」は、筆者が東京天文台(現国立天文台)天文時部に在職していた時に担当していたものであり、1972年の「うるう秒」の導入は当時の天文時部長の飯島重孝先生が決められたものでした。19世紀末の「世界標準時」の決定の経緯にはまた別の政治力学が働いていたのですが、これについては来年1月21日の駿台天文講座、石橋先生のお話でお伺いすることになります。

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2022年08月14日

日経新聞記事、太陽フレアの地球への影響

 日経新聞8月13日の夕刊に「なぜ『太陽フレア』がGPSに影響するの?」という見出しで、ほぼ小学生向けの解説記事が出ています。「親子スクール」というシリーズの記事なので、親もよく読まないといけないのかもしれません。
 記事の内容は、太陽フレアとは何か、太陽フレアで何が地球に飛んでくるか、地球はどのようにしてそれらから護られているか、そして大きなフレアではどのようにしてGPSなどに被害が生じるか、などが絵入りで分かりやすく説明されています。最後は、近年これらの観測と予報の取り組みが始まっている、ということで締めくくっていますが、これに関係するお話を、駿台天文講座でも10月15日の草野完也先生にお聴きすることになっています。

posted by 駿台天文中嶋 at 13:17| Comment(0) | 日記

2022年06月08日

「りゅぐう」のサンプルにアミノ酸(第1報)

 「はやぶさ2」の成果が出始めました。まずは「アミノ酸」の発見のニュースが、6月7日の新聞で報道されました。関連情報をいろいろ調べてみたのですが、まだどこにも詳しい情報は発表されていないようです。論文などの情報が分かり次第、本ブログでお知らせします。「宇宙でのアミノ酸の発見」の意義はたいへん大きいものがありますが、駿台天文講座でも早急にこれの解説を取り上げたいと思います。
posted by 駿台天文中嶋 at 05:53| Comment(0) | 日記

2022年05月14日

銀河中心ブラックホールの撮影

 急にブログが忙しくなってきました。5月10日のブログに続き、今回は5月13日(金)の日経新聞朝刊の記事の紹介です。内容は、銀河中心にあるブラックホールの(シャドウの)映像が撮影された、というものです。これは5月12日の夜の記者会見で発表されたので、ほかの新聞にも同様の記事があると思われます。なお、より詳しい解説が国立天文台ホームページにありますので、そちらをご覧ください。
 実はすでに同様の観測報告が、M87銀河中心のブラックホールについて行われており、これは2019年4月の記者会見で発表されました。これについては、2019年12月21日の駿台天文講座で、プロジェクトメンバーの秦和弘先生にお話ししていただいています。同様の観測とはいえ、今回のブラックホールは宇宙の中では私たちの至近距離にある巨大ブラックホールであり、何かあれば地球にも影響が及ぶ可能性があります。ぜひ詳しい説明を聴きたいものです。

posted by 駿台天文中嶋 at 16:52| Comment(0) | 日記