今年のノーベル賞は、吉野さんの化学賞のニュースに沸いていますが、物理学賞も見過ごすことはできません。物理学賞は、天文関連の2つの業績に対して授与されましたが、その一つは太陽系外の惑星の発見、もう一つは宇宙を物理学的に研究する方法の確立、です。9日付けの各新聞の報道にもあるように、前者はスイスの天文学者ミシェル・マイヨール氏とディディエ・ケロー氏、後者はアメリカの物理学者・天文学者のジェームズ・ピーブルズ氏です。

宇宙物理学のピーブルズ氏の業績は、とても一言では言い尽くせないのですが、まとめて言えば「宇宙の理論を物理学的に精密に研究する道を開いた」と言えるかと思います。「ピーブルズ氏の業績」というようなテーマで、誰かに駿台講座でお話ししてもらえないかなと思います。