2019年10月11日

2019年ノーベル物理学賞は、天文学関連

 ブログが忙しくなりました。書きたいことが3つたまってしまいました。 その1:

 今年のノーベル賞は、吉野さんの化学賞のニュースに沸いていますが、物理学賞も見過ごすことはできません。物理学賞は、天文関連の2つの業績に対して授与されましたが、その一つは太陽系外の惑星の発見、もう一つは宇宙を物理学的に研究する方法の確立、です。9日付けの各新聞の報道にもあるように、前者はスイスの天文学者ミシェル・マイヨール氏とディディエ・ケロー氏、後者はアメリカの物理学者・天文学者のジェームズ・ピーブルズ氏です。

51Pegasi.jpg 太陽系外の惑星は、1995年、前述の両氏による「ペガサス座51番星の木星大の惑星」の発見が最初です。これをきっかけに次々と系外惑星が発見され、今では何千という惑星が確認されています。これには系外惑星探査のケプラー探査機によるところが大きいのですが、昨年打ち上げられた、後継機のTESS探査機も着々と観測を続けており、さらなる成果が期待されます。日本でのこの研究の中心人物の成田憲保さんには、2013年の駿台北軽井沢講座でお話いただきました。(右図は The Nobel Prize のページより)

 宇宙物理学のピーブルズ氏の業績は、とても一言では言い尽くせないのですが、まとめて言えば「宇宙の理論を物理学的に精密に研究する道を開いた」と言えるかと思います。「ピーブルズ氏の業績」というようなテーマで、誰かに駿台講座でお話ししてもらえないかなと思います。

 
posted by 駿台天文中嶋 at 15:56| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: