2022年05月14日

銀河中心ブラックホールの撮影

 急にブログが忙しくなってきました。5月10日のブログに続き、今回は5月13日(金)の日経新聞朝刊の記事の紹介です。内容は、銀河中心にあるブラックホールの(シャドウの)映像が撮影された、というものです。これは5月12日の夜の記者会見で発表されたので、ほかの新聞にも同様の記事があると思われます。なお、より詳しい解説が国立天文台ホームページにありますので、そちらをご覧ください。
 実はすでに同様の観測報告が、M87銀河中心のブラックホールについて行われており、これは2019年4月の記者会見で発表されました。これについては、2019年12月21日の駿台天文講座で、プロジェクトメンバーの秦和弘先生にお話ししていただいています。同様の観測とはいえ、今回のブラックホールは宇宙の中では私たちの至近距離にある巨大ブラックホールであり、何かあれば地球にも影響が及ぶ可能性があります。ぜひ詳しい説明を聴きたいものです。

posted by 駿台天文中嶋 at 16:52| Comment(0) | 日記

2022年05月10日

日経記事「宇宙誕生『一番星』に迫れ」

 5月8日(日)の日経新聞朝刊に、表記のようなタイトルの記事がありました。内容の概略は、以下の通り:
*最近、宇宙誕生後間もない時期の天体(誕生後9億年の恒星、3億年の銀河)が次々に発見された。
*発見された天体は、元素組成や明るさなどが理論値と異なるなど、新しい発見があった。
*このような天体の観測をさらに進めれば、初期宇宙に関する見方が大きく変わる可能性がある。
*2021年に打ち上げられた「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が今夏にも観測を開始し、宇宙の長い歴史の中で空白になっている進化の始まりが解明される期待が高まる。

 駿台天文講座では、この初期宇宙の研究について、6月18日には柏川先生の「初期宇宙の観測的研究(仮題)」、また8月20日には記事にお名前のあった播金先生の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と期待される成果」という講演を予定しています。
posted by 駿台天文中嶋 at 15:28| Comment(0) | 日記