2018年06月19日

日経新聞,TESS続報

前回4月18日のブログテーマ,太陽系外惑星探査衛星TESSの続報です.
   ・前回紹介した成田憲保さんの紹介(6月8日,かがくアゴラ
   ・「地球型惑星を『すばる』で探す」(6月17日朝刊
   ・「宇宙の生命探し、火星でも」(6月18日,コラムテクノロジー
などがあります.(無料会員登録で,月10本の記事が読めます.)
 また『日経サイエンス』7月号には,「系外惑星探査の新時代」というタイトルでTESS衛星と成田さん達のプロジェクトの詳しい説明が出ています(中島林彦記者).新衛星TESSが次々と発見するであろう系外惑星を,成田さん達のグループが地上望遠鏡で詳しく追跡調査する,というものです.
posted by 駿台天文中嶋 at 09:32| Comment(0) | 日記

2018年04月18日

太陽系外惑星探査衛星TESS打ち上げせまる.(日経,4月15日)

 日経記事はこちらです.(途中までしか見られませんが,無料の会員登録で,月10件まで見られます.)
 記事は,TESS衛星の概要,衛星発見の方法,期待される成果,日本からの協力の紹介,などが書かれています.そして,4月16日ころ打ち上げ予定,とありましたが,TESSのホームページを見ると,18日朝9時現在で「あと23時間」という秒読みが出ていました.
 記事に名前が出ていた日本の観測チームの成田憲保さんは,駿台北軽井沢夏季講座で2013年にお話し頂いています.また記事には,TESS衛星や,今後のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測で期待される成果として「系外惑星での生命の存在の確認」があるとありますが,これこそまさに「アストロバイオロジー」で,本年度月例講座10月の山岸明彦先生のお話が注目されます.
posted by 駿台天文中嶋 at 09:20| Comment(0) | 日記

2018年04月10日

4月8日未明,月・火星・土星の集合

 4月8日未明の,月・火星・土星の集合を写真に撮りました.2164a.png
写真をクリックすると拡大します.月の右が土星,右下が火星,画面下部の恒星は いて座の星.(画面左下のイメージは月のゴースト.)
 明け方4時ころ,家のベランダで撮影したものです.50mm のズームで撮ったもので,中央部を拡大カットしました.天候に恵まれて大勢の人が撮影したようで,アストロアーツの投稿画像にも何枚か出ています.駿台学園の篠原さんのブログには,篠原さん撮影の写真もあります.

 17mm のワイドにすると,木星も写ります(右下写真,右端).中央下の星座はさそり座,明るい星はアンタレスです.DSC_2169a.JPG
 今年の夏は金星も含めてたくさんの惑星が見頃を迎えます.特に火星は,7月末ころに15年に1度の大接近となって,びっくりするほど明るく見えるでしょう.駿台天文講座でも,6月には火星のお話があります.また6789月は,屋上の望遠鏡で,いろいろな惑星の観望会を行います.
posted by 駿台天文中嶋 at 14:52| Comment(0) | 日記

2018年02月11日

銀河の惑星(補足)

 昨日のブログ記事への補足です.ここでの「重力レンズ」は「重力マイクロレンズ」というもので,大きな銀河団などのもたらす重力レンズ(参考図)とは異なる現象です.重力マイクロレンズは,図示することはできませんが言葉で説明すると,「小さな天体が,さらに小さな点光源の前を通過する時,一瞬,虫眼鏡のように点光源を拡大する」というもので,どんなに遠方でも小さな天体一個一個の存在を確認することができます.もちろん近くの天体でも起こることで,私達の銀河系の中でも,光を発していない小さな天体が遠方の恒星の前を通過する際にこれが観測されます.このような現象は,もう既にいくつも観測されています.
 重力レンズ天文学については,駿台でも何回かお話しいただいた東京大学の須藤靖先生の大変良い解説が こちら にあります.
posted by 駿台天文中嶋 at 11:13| Comment(0) | 日記

2018年02月10日

銀河の惑星(第2報)

 前回のブログで予告しましたが「遠方の銀河で惑星の存在が確認された」という記事について,論文を調べてみました.その内容は「ほぼ点光源のように見えるクエーサーに手前の銀河が重なって起る『重力レンズ』効果で,手前の銀河の中の小さな天体(惑星程度の大きさ)の存在が検出できる」という話のようです.遠方のクエーサーは約63億光年,手前の銀河は約35億光年で,どちらも大変遠方の天体です.
 クエーサーは,大変コンパクトな場所から大変高エネルギーの放射が出ているという天体で,その正体は巨大ブラックホールであるとされています.今回のクエーサーのブラックホールは,太陽の100万倍くらいの質量で大きさは地球軌道程度と見積もられており,これが63億光年の彼方にあれば十分コンパクトな点光源です.そしてこの光源の手前を天体が横切れば,惑星程度の大きさの小さな天体でも大きな重力レンズ効果が起こり,観測されるのだ,ということです.そしてこれまでのチャンドラX線衛星の38回の観測で,それが確認されたのだそうです.
 「惑星程度の天体」と言っても実際の恒星の周りの惑星ではなく,独立して宇宙を漂う天体のことです.このような天体は我々の銀河系の中でも検出は難しく,銀河宇宙にどの程度あるのかはわかっていません.初めて確認されたのがこの前の「オウムアムア」ですが,これは小さくて話になりません.今回の観測では,このような天体が銀河全体の質量の1000分の1ほど存在するということですが,これらが他の観測で追試できれば,またまた新しい分野に天文学が広がった,ということができます.
posted by 駿台天文中嶋 at 12:00| Comment(0) | 日記

2018年02月07日

日経新聞科学記事,算額,銀河の惑星

 K.S.さん,2月5日のコメントありがとうございました.「遠方の銀河の中に惑星を発見」というのは,私も大変関心があります.少し調べて関係論文がわかりましたので,今日,天文台図書室へ行って読んで見ようと思います.また後ほど,ご報告します.
 その前に,2月4日の紙面に「算額」の記事があったので,これを取り上げたいと思います.映画の「天地明察」にもあったように,江戸時代の「和算」,「算額」および天文学の「暦計算」は深い関係がありました.ということで,昨年の北軽井沢夏季講座では「和算と算額」を取り上げました.この道に詳しい先生方をお招きして,大変興味深い内容の講座でした.こちらをご覧下さい.もう一つのテーマの「暦(こよみ)」については,あまり時間がなかったので,土曜日の講座で取り上げたい,ということになりました.星と宇宙の話題は,尽きることがないですね.
posted by 駿台天文中嶋 at 09:19| Comment(1) | 日記